11月26日
6年少し前のことですが、家で見たテレビにステキな男性が出ていました。
その男性から滲み出る人柄がチャーミングというか、なんて表現すればいいのか分からないけどとても魅力的。
さらに、その人の作る帽子が本当に本当にステキだった。
「このヒトの所で働きたい!!」
インターネットで検索すると、そのヒトのお店の場所は分からなかったけど電話番号が分かりました。
数日経っても忘れられず、とりあえずお店を見に行ってみようと場所を聞く為に電話。
場所を聞く為にかけた電話だったけど、気づいた時には「そこで働きたいです!」って言ってました。
さすがに断られたけど、お店は見せてもらえることに。
一応、履歴書を持って。
それから数ヶ月後、電話がかかってきて「販売でよければ」と。
今まで性格的に向いてなさそうな販売を職業に選ぶ気は全くなかったけど、ここの帽子なら話は別!
昔からミシンを踏むことも、針を持つ事も大好きだった私は、もちろん、販売ではなく作りたかった。
けど、大学で専攻していたのはインテリアデザインだったし、手芸だって所詮は趣味の域。
帽子に関しては全くの素人。
そんな簡単に作らせてもらえるわけがない。
だけど、そのヒトのところで働けることがすごく嬉しかった。
しかも、私の中に残る過去の記憶が色々とそのヒトに繋がっていることに気づきました。
例えば、
昔買った「装苑」に出ていたステキな帽子を作るヒト。
テレビで歌うある歌手の被っていたキレイな帽子。などなど。
その一つに、ふじいくんの持っているアンダーカバーの帽子がありました。
成人式とか卒業式に被っていたシープスキンの中折れ。
学生が買うにしてはかなり高価。
結構頑張って買った帽子だそうです。
その帽子が作られたのも、そのヒトのアトリエでした。
入社して6年。
まだまだ半人前(にもなってない)だけど、今は私もアトリエで帽子を作るメンバーの一員です。
そして、そのアンダーカバーの帽子をツバを短くする為に(ふじいくんの希望で)アトリエに持って行きました。
私が入社する数年前にこのアトリエで作られた帽子、しかも買ったのは東京から遠く離れた松山。
なんかとっても不思議な気持ちになりました。
帽子も自分の作られたアトリエに9年ぶりに帰ってきて「わーい!」って気分だろうな。
「ただいま」って感じかな。
革の帽子を私が直すのは怖かったので、アトリエの大ベテランの職人さんにお願いしました。
終始見てたけど、職人さんてほんとかっこいいなー。
私はまだまだ頑張らないと!
Wednesday, November 26, 2008
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